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家族労働参加による意義 |
KDハウジングシステムの骨子は従来型の請負制度と異なり、材工分離を基本に下請けと直接施工契約をする直営方式にあります。
材料はKDハウジングシステムのスーパーバイザーの紹介や住建近代化協同組合の一括大量購入により、メーカーから直接または一次問屋から特別価格にて原価購入します。
また工に対しては、KDスーパーバイザーが作業の労働生産性から算出した施工価格を参考にして分離発注することにつとめます。計画の段階で施主や家族が可能な範囲で労働参加することは従来型請負制度とは違ってきわめて容易であります。
従来型請負制度の場合、竣工までの責任は工務店のもとにあって施主といえども許可なく現場に立ち入ることさえはばかられております。しかし、KDハウジングシステムではマイホームに対する手作り風を大いに満喫できると同時に計画の段階から家族全員参加のマイホーム建設委員会を組織し、連帯の意識をもってお互いの価値観を共有する作業ができます。
この作業はともすると、生活感の違いから対話が少なくなったり家族の愛情の欠如などから少年犯罪が多発している今日、家庭のふれあいが持てる有意義なイベントとして一石二鳥の効果が期待されます。
この現場参加においては、ただ無計画に参加するのではなく、どの作業にどのように参加するのか、またどんな作業なのか、といったことをKDのインストラクターと工程表作成段階から相談して計画的な参加ができます。(必要であれば、事前に仕事を体験されておくのも自信につながって、良い結果が出せると思われます)
ところで、米国の住宅等増築や改築のほとんどは専門職人に頼ることなくホームセンターで資材を購入して指導用ビデオ等を参考に家族で施工する例がきわめて多くあります。
昔は建築資材を素材のまま現場に持ち込み、加工・仕上・取付まで職人の手で施工されてきましたが、今日ではそのほとんどの加工から仕上まで工場で生産され、簡単な取り付けで施行できるようになりました。(現在現場で働いている職人のほとんどは2、3ヵ月から数年の経験のみで一人前として施工に参加しております)
これは労賃の高騰から現場での労働生産性を上げるために技術が充分でなくともむらなく平均的に完成できるような資材や技術が開発され、短期間で完成可能な工法も開発されてきました。
こうして米国ではその職人の技術力や能力に合わせてAランクからDランクまでのランクづけをし、時給はランクごとに設定されました。
これに対して日本では、人数×日給ときわめて納得のいかない計算方法で積算が行われ、施主に説明がなされています。そしてその生産性は1:2.5(日本:米国)にもなると言われています。
現場作業では全部の職人がAランクである必要はなく上で釘を打つ人も下ではしごを支える人も必要であります。
事前にスーパーバイザーのような作業内容を把握している人と相談の上で作業に取り組んでもらうことも直営方式だからこそ可能です。
こうしてマイホームづくりへの参加をを有意義に楽しむことで、将来リフォームや増改築の必要が出てきた時も自信をもって対処できるようになります。
なお、仕事でなかなか時間が取れない方でも工務店にその作業を依頼することも可能です。しかしこの場合、KDハウジングシステムでは工務店に一括発注をするのではなく、分離発注で下請けのまとめを依頼いたしますので、下請けの作業内容や金額の細目を把握でき、そのまとめのための技術料として5%前後の金額を工務店に支払います。(この場合、すべてのリスクは施主にあり、工務店はリスクを負っておりません。) | |
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